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腹部大動脈瘤の治療

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腹部大動脈瘤の治療


   
 腹部大動脈瘤の治療について 腹部大動脈瘤の治療

 大動脈瘤は1度形成されてしまうと元の状態に戻ることはありません。発見後は血圧を下げる薬で血圧をコントロールする
 ことにより、拡張する速度を遅らせ破裂を予防することは可能です。一般的に直径5センチ以上のコブは手術するべき
 だとされています。4センチ以下でもコブの拡大速度が半年の間に5mm以上ならば手術するべき
だと考えられています。
 ちなみに手術後の5年生存率は約70%です

 治療方法は先ほどの述べた血圧を下げる降圧薬を使った内科的療法と手術による外科的療法があります。
 外科的療法は動脈瘤を切開して人工血管に置き換える従来からの手術に加えて、近年普及し始めてきた血管内手術
 (ステントグラフト治療=カテーテルを使ってバネ付きの人工血管に置き換えする)も行われています。


 腹部大動脈瘤の症状
 大動脈瘤の中で最も頻度が高く、基本的に自覚症状がないのが特徴です。しかしコブが拡大すると腰の神経や骨が
 圧迫されて腰痛や腹痛がおこったり、腸や腎への血流障害によると思われる不定の消化器症状や腎機能低下が
 見られることがあります。コブが破裂し出血がひどい場合は急速にショック状態に陥り、大出血して死にいたることもあります。
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