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肥満と糖尿病

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肥満と糖尿病


   
 肥満と糖尿病について 肥満と糖尿病

 肥満というのは、単に体重が増えることではありません。摂取エネルギーが、消費エネルギーを上回った結果、予備のエネルギー
 として蓄積された体脂肪が、必要以上に増えた状態をいいます。つまり、肥満かどうかは、体内に占める脂肪の割合で決まります。

 肥満になると、インスリンの必要性が増すため、糖代謝(体内で糖をエネルギーとして消費したり蓄えたりする作用)を支える
 すい臓などの各組織が、それぞれの持ち場でフル回転し、肥満という事態に対応します。しかし、その状態が長引くと、血糖を
 処理する役目の部分に、次々異常が起こり、糖代謝のサイクルが狂ってきます。いくつかのそうした異常が重なって、糖尿病
 が発症します
 (肥っている人は、そうでない人に比べて糖尿病になる割合が2〜3倍高い)。

 現在、体脂肪量の推定によく用いられているのは「体格指数」(Body Mass Index、略してBMI)です。
 計算式は
 体重(kg)÷ [身長(m)×身長(m)]
 です。
 例えば、体重が80kg、身長1m70cmとすると
 80(kg)÷[1.70(m)×1.70(m)]
 となり、《27.6》という数値が出てきます。
 日本肥満学会では、体格指数26.4以上(体格指数の理想値は22)がを肥満と決めているので体重が80kg、身長1m70cmだと
 明らかに肥満と言うことになります。

 脂肪の量だけでなく、蓄積している場所も重要です。皮下に脂肪がたまる皮下脂肪型肥満よりも、腸間膜に脂肪が蓄積する
 内臓脂肪型肥満の方が、糖尿病、高脂血症、高血圧などを起こしやすく、より危険です。
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