エジプトの国花


エジプトの国花は「スイレン」

エジプトの国花は、水面に葉を浮かべ、花を咲かせる水生植物の「スイレン」だよ。古代エジプトの人々は、ナイル川流域に生育するスイレンを神聖なものとして崇めていたんだ。

二種類のスイレンが自生していたとされていて、ひとつ目は、花の色は白色で、夜になると花開き、午前中には閉じてしまう、エジプトスイレンや夜咲スイレンと呼ばれる白スイレン。ふたつ目は水面より上に茎の伸ばし、その先に神秘的な薄い青紫色から青色の花を、午前中に咲かせて午後には閉じてしまう青スイレンだよ。

時間帯を決めて咲く性質が、古代エジプトでは特定の神様を連想させる象徴となっていたんだ。また、沼や池で栽培して香料をとったり、葬儀の花束や神殿への捧げものにしたり、女性の花飾りとして利用されていたともされているぞ。