カンボジアの国花


カンボジアの国花(1)は「イネ」

法律などで正式に決められたものではないけれど、カンボジアの国花は「イネ」や「ロムドゥオル」とされているよ。長い歴史の中で、生活に溶け込んでいるものが国花として愛されていることが多いんだ。

「イネ」と一口で言っても世界にはたくさんの種類があって、カンボジアをはじめとした東南アジアの河川地帯など、雨が多い地域で栽培されているのが「浮き稲」と呼ばれる種類。水位があがると、同じように稲も背を伸ばし、水面を見ると浮いているように見えることから名付けられたとか。なんと4mも伸びることがあるよ。

8月半ばから10月頃、雨期になるとスコールが降るこの地域に特化した稲だけれど、背丈を伸ばすのに栄養をとられてしまって、お米の収穫量はあまり多くないんだ。


カンボジアの国花(2)は「ロムドゥオル」

カンボジアの国花とされているのは、カンボジア王国政府観光局によると「イネ」、日本の外務省によると「ロムドゥオル」となっていて、法律などで正式に決められたものではなく、生活に溶け込んでいるものが愛された国花となっているよ。

日本ではあまり馴染みない「ロムドゥオル」。主に熱帯に生育しているバンレイシ科の植物で、10cmほどの卵形の実が集まった果実が生って、生食もできるぞ。クリーム状で甘く美味しいといわれているんだ。

花は黄色がかった白色で、夕方から夜にかけて芳香を漂わせながら咲くよ。「ロムドゥオル」の花の美しさや香りのよさなどは、カンボジアの女性の美しさの例えに使われてきたぞ。