フィジーの国花


フィジーの国花は「タンギモウジア」

南半球、南太平洋のほぼ中央に位置するフィジーの国花は「タンギモウジア」。幻の名花ともいわれて、フィジーで3番目に大きなタベウニ島の山奥のタンギモウジア湖のほとりにしか咲かないとされる、希少な植物だよ。

11月から2月上旬頃が見頃で、大木などの枝から枝垂れるようにして、紅色がかった赤色の小さな鐘の形をした花がひっそりと咲くんだ。その先端からホロホロと水が滴り落ちて、その姿がまるで美女が悲しげに泣く姿を連想させることから、「乙女の涙」という別名もあるよ。

フィジーでは、戦士とフィジーの王女が許されぬ恋に落ちて山奥で密かに逢っていたものの、それが発覚して戦士は亡き者にされてしまった。そのことを知らない王女は彼を待ち何日も泣き続けて、そのうちにタンギモウジアの花になってしまったという伝説も伝わっているんだ。