フランスの国花


フランスの国花は「ニオイイリス」

地中海沿岸が原産地の「ニオイイリス」は、白色の花びらが垂れるように開き、花の中心には黄橙色の突起をもった清楚で美しい花を咲かせる、アヤメ科の植物だよ。この植物の根茎から香料をとることから、日本では、「匂い」と学名Irisのラテン語読み「イリス」を合体して「ニオイイリス」と呼んでいるそ。

「イリス」は、ギリシア神話に出てくる、有事の際に神々の使いとなって虹の橋を動かして人間界との橋渡しをする女神の名前。イリスの仲間の植物の花色が鮮やかな色彩で豊富な色合いをもっていて、それが虹を連想させることから付けられたよ。

フランスの国花はこの「ニオイイリス」で、「fleur de lys(フルール・ド・リス)」と呼ばれるフランス革命以前のフランス王家、ブルボン家の紋章だったんだ。3枚の花びらに、信頼、知恵、騎士道精神を表して、神様から授かった印とされているよ。