ロシアの国花


ロシアの国花(1)は「カミツレ」

ヨーロッパとアジアにまたがる広大な世界一広い土地を有し、年間通して寒冷な気候で、夏と冬の気温差は30度から75度にも及ぶ国、ロシア。法律などで正式に制定されたものではないけれど、ロシアの国花は「カミツレ」と「ヒマワリ」とされているよ。

「カミツレ」は別名を「カモミール」、ロシア語で「ロマーシカ」と呼ぶんだ。ロシアの野原や道端、土手などで、短い夏の間に小さく白い花が日光を浴びて良い香りを漂わせているよ。「カミツレ」は、ヨーロッパや西アジアが原産の植物で、中心部にある黄色い部分は実は筒状の花で、その周りを白色の花びらの形をした花が囲っているぞ。

神経を鎮める作用があるとされていて、古くから不眠やストレス解消のためにハーブティーとして利用されているんだ。


ロシアの国花(2)は「ヒマワリ」

国花は、正式に法律などで決められている場合もあるけれど、定められていない場合でも、長い各国の辿ってきた歴史の中で、とても身近で生活の中に溶け込んで愛されてきた花が、大切なシンボルとして考えられているんだ。

ヨーロッパとアジアにまたがる広大な国土を有するロシアは、夏は短く冷涼で、内陸部はマイナス50度以下になる場所もあるほど厳寒の冬が長いのが特徴。そんな寒いイメージの多いロシアだけれど、国花とされているのは「ヒマワリ」と「カミツレ」だよ。

ロシアは、なんと世界一のヒマワリ油の生産地で、現地ではおやつなどの食用として一般的に普及し、生活の中でとても親しまれている植物なんだ。特に南部や西部で栽培されていて、短い夏の間に、黄色い花びらを一心に広げて、30cmほどの大きな花を一本の茎の頂上に咲かせていくよ。