北海道の県花


北海道の花は「ハマナス」

開道110年を記念して、一般公募された中から昭和53年7月26日に北海道の花に指定された「ハマナス」。周囲を太平洋、日本海、オホーツク海に囲まれて雄大に広がる大地には、四季折々に鮮やかな姿を見せる山岳地や湿原、幻想的で美しい湖や沼、けれど決して優しいばかりではない自然の中、初夏になると海岸の砂地では、「ハマナス」が細かなトゲが生えた太めの枝の先に、香りをもった濃い桃色の5枚の花びらの花を数個ずつ咲かせるんだ。

艶があり厚みのある小さな楕円形の葉や、秋になると真っ赤に実る光沢のある果実、厳寒にも耐えるその性質から、「純朴、野生的で力強い」、「花色が鮮明で、葉も美しい」、「生命力が強く、育てやすい」など、北海道の人々から多くの共感を得て選ばれたんだよ。