茨城県の県花


茨城県の県花は「バラ」

奈良時代に全国60あまりの国々で作成されたとされる風土記のうち、現在まで伝わっているのは「出雲国風土記」、「播磨国風土記」、「肥前国風土記」、「豊後風土記」そして、東日本唯一で現在の茨城県の大部分のことを記した「常陸風土記」の5つだけ。その中に、黒坂命(くろさかのみこと)が茨で城を築いたという話や、そこから「茨城」という地名ができたという話があるんだ。

古く、山野にはノイバラやテリハノイバラ、ヤマテリハノイバラ、モリイバラ等が自生して、春になるとほのかな甘い香りを漂わせて、白色や淡い桃色の小さな花をたくさん咲かせていたんだね。

このような歴史や自然、茨城という地名に関係の深い「バラ」をモチーフにして県章や県旗がデザインされていることから、県民の心の象徴としてさらに広く親しまれるようにって願いが込められて、1966年3月28日、県の花としても「バラ」が制定されたんだよ。