埼玉県の県花


埼玉県の県花は「サクラソウ」

古くから観賞用として大切に育てられ、日本を代表する植物のひとつである「サクラソウ」は、昭和46年11月5日に埼玉県の県花として指定されたよ。サクラソウは、現在の埼玉県から東京都を流れて東京湾へ注ぎ込む、荒川の河川敷でよく見られる身近な野生の植物として自生していたんだ。

それを持ち帰って種まきを繰り返していると、変化に富んだ美しい花を咲かせることができるとわかって、江戸時代には盛んに栽培されて、品評会も行われていたとされているぞ。

清楚で優しい雰囲気の花は、名前の由来のとおり山桜や桜に似ていて、株の中心から茎を伸ばした先端に5個から10個の、淡い紅色や、まれに白色の花を集めて咲かせるんだ。

埼玉県さいたま市桜区は、国の特別天然記念物に指定されている、日本最大級の群落「田島ヶ原サクラソウ自生地」があることに由来して、桜区と名付けられたぞ。桜の花が終わった頃、サクラソウは満開になって、淡い紅色の絨毯が広がるんだ。