石川県の県花


石川県の県花は「クロユリ」

昭和29年3月19日に、石川県の県の花として決定したのは「クロユリ」だよ。NHKが放送開始30周年を記念して、植物友の会や全日本観光連盟、日本交通公社が共催して「郷土の花」を公募した事業で、この植物が選ばれたことがきっかけとなったんだ。

「クロユリ」は、茎の先端に1個から2個、紫色を帯びた黒色の6枚の厚い花びらを鐘のような形に並べ、斜め下向きに咲かせる、背丈10cmから30cm程度の高山植物だぞ。北海道や本州の中部地方の亜高山帯から高山帯に分布していて、石川県の白山国立公園にある標高約2,000m以上の草地に生息しているクロユリの群落が日本の西限なんだ。

6月から8月になると見頃を迎えて、登山した際に、そっと清楚に咲く珍しい黒色の花を観賞することができるよ。誰にも知られないようにそっと好きな人のそばに置いておき、相手がそれを手に取れば必ず結ばれるというアイヌの恋の花物語や、佐々成政という大名が愛した早百合の残した呪い言葉による、人を不仲にして家を滅ぼすという少し怖い伝説にも描かれているんだ。