福井県の県花


福井県の県花は「スイセン」

寒く厳しい冬から翌年、早春まで咲く、爽やかな香りと白色や黄色といった清々しい花色の気品ある花「スイセン」が、福井県の県の花で、昭和29年5月に指定されたんだ。

「スイセン」は、ペルシアからシルクロードを通って中国に渡り、それが海流によって日本までやってきたとされていて、福井県の荒海に面した越前海岸は日本の三大群生地のひとつとなっているよ。

この一帯は「水仙の里」とも呼ばれているんだ。実はヒガンバナと同じ種類で、全体に強い毒をもっているスイセン。咲く花が少なくなる冬場になると、まず緑色の細長く平らな葉っぱをのばして、次に伸ばした茎の先端にラッパの形をした白色の花びらに中心が黄色の花びらを付けた花を、1個から数個まとめて咲かせるんだ。

暑い夏には地上部から枯らせて姿を消して、また冬になると香りを漂わせながら素朴で凛とした花を群生させるよ。