高知県の県花


高知県の県花は「ヤマモモ」

日本や中国大陸が原産で、関東及び福井県より南西部の本州と、四国、九州、沖縄の低地や山地に自生している「ヤマモモ」が、高知県の県の花だよ。県民投票の後、高知県出身で文化勲章を受章した植物学者の牧野富太郎氏を委員長とした選定委員会を経て、昭和29年3月22日に制定されたぞ。

牧野富太郎氏は、新種の植物や新しい品種など約1,500種類以上を命名して、日本の植物分類学の基礎を築いたひとりだよ。高知県の気候は、足摺岬や室戸岬ではアコウ、ビロウといった亜熱帯植物が自生しているほど温暖多湿で、その気候条件が「ヤマモモ」に最適だったんだ。

「ヤマモモ」は雄株と雌株が違う植物で、3月から4月頃にそれぞれ小さな穂状の花を咲かせ、梅雨も終わりかけた6月中旬から7月中旬頃に、雌株のみにルビーのような紅色の丸い果実に熟すぞ。この果実は、ジャムや果実酒にするほか、生でも食べることができるよ。