釣り用語 赤星鉄馬

赤星鉄馬

日本で初めて、ブラックバスを芦ノ湖に移植放流した人物。赤星鉄馬は、私財をなげうってブラックバスを移植。明治15年1月11日、東京に生まれ。幼い頃は貧しい暮らしを体験したものの、後に父が財をなし、富豪となる。明治34年東京中学を卒業後、18歳にしてアメリカに渡り、ロレンスビル高等学校、ペンシルバニア大学を卒業する。明治43年、27才帰国して結婚する。その間、朝鮮にて牧場を作り経営する。芦ノ湖にブラックバスを移植した当時は、大正銀行の頭取の職にあった。富豪となり、銀行や牧場の経営者までたずさわった赤星鉄馬。その彼が資財を投げうってまで、なぜブラックバスを移植しようと思ったか。その理由は、「ただ釣りたいから」とか言う単純なものでは勿論無く、日本の内水面全ての将来を、心から危惧しての事だった。赤星鉄馬が没したのが昭和26年11月9日。

趣味は馬の研究と釣りとバラの栽培。新橋の花柳界では粋人として有名だった。文部省(現文部科学省)管轄としては日本で初めての学術財団となる啓明会を設立。公害や乱獲、ダム建設などでバランスの崩れた河川湖沼の再起のためにと、味がよく釣って面白い魚ということで、日本へブラックバスを移入。父、赤星弥之助は政府御用達貿易商として富を築いた実業家であり、弟の四郎と六郎はゴルフ界で活躍し、プロ育成やコース設計に尽力して日本の近代ゴルフの礎を築く。関東大震災で倒壊するまで住んでいた麻布鳥居坂の邸宅の敷地には、現在は国際文化会館が建っている。
当サイトでは魚釣りの入門的な用語からちょっとマニアックな用語まで、できるだけ簡単に分かりやすく紹介しています。投げ釣りからフカセ釣り、渓流釣り、ルアーフィッシング、ブラックバス釣り、アユ釣りまで幅広いジャンルの釣り用語が満載です。中国には次のような釣りに関することわざがあります。「一時間幸せになりたいなら酒を飲みなさい。3日幸せになりたいなら結婚しなさい。一生幸せになりたいなら釣りをしなさい」このことわざが意味するように釣りは一生楽しめる趣味の王様です。私自身幼少の頃より釣りをたしなみ、数十年たった今も時間を見つけては釣り糸をたらしています。幼い頃に抱いていたドキドキする気持ちを今も変わらず持ちながら。これから魚釣りをはじめようとする方は是非この用語集を活用して知識を深め、釣りをよりいっそう楽しいものにしてください。どのような分野にも専門的な言葉があるように、魚釣りにおいても釣りをする人にしかわからない言葉がたくさんあるので、釣りの雑誌を読んでチンプンカンプンにならないよう必要最低限の用語はしっかりと、そして楽しく覚えてしまいましょう。